2013年8月20日火曜日

「EXIT 」 本間充広・田村美弥・高橋創 三人展


今年度、工房集ギャラリーでの初展覧会になります。

タイトルは「EXIT」。出口。

同法人・太陽の里のPOPOというグループに所属している
本間充広、田村美弥、高橋創による三人展です。
これまで、なかなか日の目を見ることはなかったけれども、
毎日毎日、同じイメージをひたすら描き続けている3人にスポットを当てます。

本間充広 Mitsuhiro Honma  1980年生まれ

田村美弥 Miya Tamura  1969年生まれ

高橋創 Hajime Takahashi 1965年生まれ

工房集は、みぬま福祉会のメンバーの表現活動を社会につなげていくプロジェクト。
昨年9月の東京都美術館での展覧会では、120名を超えるメンバーの作品を展示、
一つの集大成という形では発表できましたが、大規模な法人、実は、まだまだ…なのです。

表現がまだカタチになっていないメンバー。

メンバーは120名で全員ではありません。
全員が表現活動に取り組むべきだとは考えていませんが、
こちらの枠で、表現活動が“できる”“できない”とするのではなく、
日々向き合う中で、その人の表現、思いや行為を引き出し、
その表現をうまく形にしていこうと、可能性を探っています。

もう一方で、
すでに表現活動をして、形になっているメンバー。
ただ、所属先の環境によって、外部からの作品としての評価によって、
などなど様々な要因から、これまでなかなか日の目を見なかったメンバーもいるのです。
ひたすら生み出し続けているにも関わらず。

「ねえ、俺の絵、どう思う」

ほとんどのメンバーが、
自分の作品を多くの人に見てもらいたい、
そんな機会、場がほしいと強く願っています。
自分の想いを表現して、人に理解してもらいたい、
人とつながりたい。

どんな作品も素晴らしい、全て平等に評価されるべきだ、

などと考えているわけではありません。
ただ、どのメンバーの表現も、
日常を重ねながら、本人と向き合いながら、
あらゆるカタチを模索し、社会につなげていきます。

今回取り上げた3人も、
毎日毎日、同じイメージをひたすら描き続けています。

悶々としながら、グルグルしながら、
バーッと外に飛び出すイメージを待ち望みながら。

描きためられた膨大な作品。
作品に込められた深い思い。

外部のギャラリーではなく、
工房集のギャラリーでしかできない展覧会。
一つのカタチとして。

3人にとってどれだけ意味のあることなのか。
観る側にとっても、工房集ギャラリーで3人の作品に触れることが、どう心を揺らすのか。

ぜひ、ご観覧ください。


「EXIT」 本間充広・田村美弥・高橋創 三人展
期間:2013年9月10日(火)-9月20日(金)
時間:10:00-17:00 無休 9月14日(土)15日(日)16日(祝)の3日間のみカフェオープン
会場:工房集ギャラリー 埼玉県川口市木曽呂1445
イベント:オープニングパーティー 9月14日(土)15:00-17:00