2015年2月27日金曜日

アール・ブリュット☆アート☆日本2



2月21日(土)より、
昨年行われた「アール・ブリュット☆アート☆日本」を引き継ぎ、
「アール・ブリュット☆アート☆日本2」
滋賀県近江八幡市のボーダレス・アートミュージアムNO-MAと
周辺6か所の会場で行われます。

(NO-MAホームページより)
“日本のアール・ブリュットの多くは福祉の現場から発見されてきました。
自分のこだわりに忠実に、
そして切実に表現していく彼らの行為は、
彼らの気持ちや考えを知る、
言葉以外のもうひとつの方法でもあるのではないでしょうか。

 私たちの予測を超え、意表を突く表現の数々は、
見えない世界を顕在化させ、
私たちの考えや意識を深く押し広げるきっかけを与えてくれます。
アール・ブリュットの作り手たちによる表現行為は、
まさに見える世界と見えない世界を行き来する
彼らの冒険の軌跡と言えるかもしれません。

本展では、日本のアール・ブリュットとともに、
ヨーロッパの著名なアール・ブリュット作家
アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)の作品26点を特別展示いたします。
ヴェルフリもまた、
見える世界と見えない世界を縦横無尽に旅した作家です。
彼はその旅を『揺籠から墓場まで』と題した
2,500枚にも及ぶ架空の冒険物語として描き出しました。
世の中が第一次大戦に向かう中、
孤独の中に生きたヴェルフリの夢や欲望が投影されたこの壮大な冒険譚は、
アール・ブリュットを提唱した画家ジャン・デュビュッフェをはじめ
多くの人の心を捉えました。

今展では、長い年月を経てもなお、
世界中の人々を魅了し続けるアドルフ・ヴェルフリの作品と
数多くの日本のアール・ブリュット作品を、
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAを拠点に
情緒あふれる界隈で展示し、
滋賀、近江八幡から国内外へ向けて
アール・ブリュットの魅力を発信いたします。”

工房集からは、
木代至子
宮川佑理子
そして、
「アール・ブリュット作品全国公募」入選作家の中から選ばれた
栗原和秀
西川泰弘
柴田鋭一
この5名の作品が展示されています。

木代さんはカネ吉別邸、
宮川さんは旧吉田邸、
栗原さん、西川さん、柴田さんの作品はかわらミュージアム
それぞれ展示されています。

近江八幡の街並みの歴史を感じながら、
日本全国から集められた注目作品と
関連イベントもぜひ、お楽しみください。










【会期】2015年2月21日(土)~3月22日(日) 10:00~17:00 ※月曜日休館

【会場】ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(近江八幡市永原町上16)、奥村邸(永原町上8)、尾賀商店(永原町中12)、カネ吉別邸(為心町元)、旧吉田邸(多賀町758)、かわらミュージアム(多賀町738-2)、旧八幡郵便局(仲屋町中8)
《同時開催》旧伴家住宅(新町2-22)

【観覧料】前売券700円(2月20日まで)、当日券1,000円、1館チケット300円、中学生以下、障害のある方と付添者1名無料

【出展作家】アドルフ・ヴェルフリ / 井上優 / 岩城敏夫 / 岡元俊雄 / 狩俣明宏 / 川上敏郎 / 木代至子 / 倉田祐子 / 古久保憲満 / 齋藤勝利 / 芝田貴子 / 舛次崇 / 新屋喜生 / 杉本たまえ / 高岡源一郎 / 高橋信之 / 谷口ちよ子 / 中川正信 / 西本政敏 / 東恩納侑 / 藤田千香子 / 戸次公明 / 水村英喜 / 宮川佑理子 / 「アール・ブリュット作品全国公募」入選作家 他

【関連イベント】
・オープニングレセプション
記念講演「なぜ人は絵を描かずにいられないのか―アンリ・ルソーとアドルフ・ヴェルフリの物語―(仮)」
日 時:2月21日(土)13:00~15:00
会 場:まちや倶楽部(近江八幡市仲屋町中21)
定 員:80名(要予約)
講 師:遠藤 望(世田谷美術館学芸員)

同時開催「NO-MAのちっちゃなお祭り」
美術家・小山田徹の作品『ちっちゃい火』を囲みながら、おしゃべりや飲食を楽しむ小さなお祭りを開催します。
講 師:小山田 徹(京都市立芸術大学教授)
時 間:14:00~21:00
会 場:八幡児童公園
定 員:なし(無料・予約不要)

・講演「自閉症の人はなぜ電車が好きなのか―絵画作品を手がかりに―」
講 師:奥平 俊六(日本美術研究者、大阪大学教授)
日 時:2月28日(土)13:00~14:30
会 場:酒游舘(近江八幡市仲屋町中21)
定 員:80名(要予約)

・上映会&トーク「トークバック 沈黙を破る女たち」
演劇で声を取り戻していく“どん底”を生き抜いてきた女たちの物語。トークでは<表現を通して自分を伝える>ことについて皆で一緒に考えます。
映画「トークバック 沈黙を破る女たち」
トーク「表現を通して自分を語ること」
講 師:坂上 香(映画監督)
講 師:西川 勝(大阪大学コミュニケーションデザインセンター特任教授)
日 時:3月1日(日)映画上映13:00~15:00/トークセッション15:15~17:00
会 場:酒游舘(近江八幡市仲屋町中21)
定 員:80名(要予約)

・講演「老いの力」
講 師:保坂 健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
日 時:3月7日(土)13:00~14:30
会 場:酒游舘(近江八幡市仲屋町中21)
定 員:80名(要予約)

鑑賞ツアーもあり。
詳細はNO-MAホームページでご確認ください。