2015年11月27日金曜日

工房集カレンダー2016

お待たせしました。
2016年の工房集カレンダーができあがりました。

仲間たちが生み出す作品を通して、障害者福祉に風を起こそうという思いで始まった「工房集オリジナルカレンダー 風がふく」も、16年目になります。
長年お付き合いいただき、ありがとうございます。

みぬま福祉会の仲間たちは様々な方法で自分の気持ちや願い、痛み、喜びを表現しています。
そのため表現方法が多種多様、アーティストの数もすごい。120人以上ですよ!!
毎年カレンダー作品は誰にするか、多すぎて悩むのです。

そこで2016年は今大注目の一押しの作家さんたちをご紹介します。
さらに、みぬま福祉会パンフレットから至極のメッセージを今回もセレクトしました。
日頃の感謝を込めまして、一年間楽しんでいただけると幸いです。




表紙

1月
白田 直紀「花」
 
 
 
2月
杉浦 篤「Untitled」
 

3月
田中 啓示「Untitled」
 
 

4月
栗原 和秀「0系新幹線」
 

5月
鶴岡 一義「Untitled」
 

6月
長谷川 昌彦「ハンダの延べ棒」
 

7月
岡田 亜弓「寿司」
 

8月
黒川 幸司郎「旅の終わり」
 

9月
今井 幸彦、石井 隆浩、金子 慎也、阿久津 康仁
「ニギリ」
 

10月
高橋 創「Untitled」

11月
箭内 裕樹「Untitled」


12月
納田 裕加「マンガボンボン」
 
裏表紙には関翔平さんによる東浦和駅から工房集までのお散歩マップ付き!
 

「工房集オリジナルカレンダー 風がふく 2016」1部1000円(税込)
現在、注文受付中です!!
是非是非お買い求めくださいませ。

また今回のカレンダーの売り上げは、全額、暮らしの場の施設づくりに使用させていただきます。
このような活動を守るための暮らしの場が必要な仲間たちが多くいて、緊急な課題となっています。そちらも合わせてご支援いただけると幸いです。




ご注文・お問い合わせは、工房集まで。
メール、FAX、電話にて注文を承ります。
名前・住所・カレンダー注文個数を明記の上、ご注文ください。
振り込み用紙を添えてお送りいたします。

メールでの注文は、こちらから。
TEL:048-290-7355
FAX:048-290-7356


〒333-0831 川口市木曽呂1445   工房集グッズ担当まで。
どしどし、ご連絡お待ちしております。

もちろん、アナログ販売の最高峰、直売も行っております。
ぜひ、カレンダーをお求めに、
工房集までお越しください。(平日10:00~17:00のみ)
みぬま福祉会各事業所でも取り扱っております。

お待ちしております。
 
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「工房集オリジナルカレンダー 風がふく 2016」
企画:工房集
ディレクション:中津川浩章
デザイン:e.d.s
 


2015年10月22日木曜日

織&グッズ展 「ツグズムズ8」

 




お待たせしました!!
今年も恒例!織&グッズ展「ツグズムズ8」 開催します!!



毎年、5日間という期間だったので、
日程が合わずに来られないという声を聞くこともありましたが、
今年は会期を2週間と長期で開催することとなりました。

また、平日はアトリエで仲間たちが活動していますので、
工房集の日常の雰囲気も感じていただけるのではないかと思います。





昨年の様子がこちら








今年も新商品がたくさん並びます!!



昨年リニューアルした「さくらハート」も
さらに、パッケージをデザインしていただきました。
昨年は受注販売でしたが、今回は実物を見て選んでいただけます。
ご自身に似合う、あの人に似合う、お気に入りの「さくらハート」をぜひ探しに来てください。





他にも
新デザインの織りバックはもちろん
 


 
 

 

  
 
 高谷さんのキラキラミラー




品切れ中だったペンケースも新デザインが出る予定です!





岡田あゆみのポストカードセット 「ファンレターください!!」
かわいいモチーフがたくさん詰まった岡田さんのポストカードは6枚セット!
さらに1枚、岡田さん宛てのハガキが入っています。
岡田さんにファンレターを書いてみませんか?きっと、返事が・・・








そして、
今年もライブパフォーマンス・ワークショップが盛りだくさんです。


11月3日(火・祝)
  13:00-15:00 関翔平『レインボーコミカルライブ』
            参加費:1000円  定員:8名

  13:00-15:00 関口忠司『あっぱれ人生!』
            参加費:1500円(額付き)  定員:5名


11月7日(土)
①10:00-12:00 ステンドグラスのフォトフレームを作ろう!
②13:30-15:30
            参加費:4000円  定員:5名


11月14日(土)
13:00-15:00 金子隆夫『僕がひとつ、あなたの事をぼやいてみせましょう』
          参加費:1000円  定員:8名



"あなたを見て感じたこと"を
書で表す関口忠司さんの『あっぱれ人生!』と
文章と絵で表す金子隆夫さんの『僕がひとつ、あなたの事をぼやいてみせましょう』。



関口さんの書は「エベレスト」「カクテル」に続き、新商品「リアルタイム」を販売!

金子さんの「生きるための名言集」も大好評で、
今回は新しい「仲間スペシャル」を含めたコンプリートボックスが販売されます!





今回イベントデビューの関翔平さんの『レインボーコミカルライブ』では
マンガを描いてお渡しします。
関さんのオリジナルキャラクターとあなたがコラボ!!




ステンドグラスではフォトフレームを作るワークショップ!
お気に入りの写真を、自分で作ったフォトフレームで飾りませんか!?



※どれも定員がありますので、工房集までお申し込みください。
  (mail kobo-syu@marble.ocn.ne.jp or Tel 048-290-7355)





今年も 素敵な、面白い、楽しいグッズをたくさんご用意しております。
売り切れ御免・・・といった商品も多くありますので、
ぜひぜひ、織&グッズ展「ツグズムズ8」にいらしてください!!
お待ちしております。



織&グッズ展「ツグズムズ8」
期間:2015年11月2日(月)-11月14日(土)  ※11月8日(日) 休み 
    11月3日(火・祝)、11月7日(土)、11月14日(土) 集カフェオープン!
時間:10:00-17:00

会場:工房集ギャラリー 
     埼玉県川口市木曽呂1445  
     JR武蔵野線「東浦和」駅から徒歩15分 
     地図はこちらから


2015年10月14日水曜日

川口暮らふと

10月24日(土)に開催される川口暮らふとに工房集が出店します!



川口暮らふとは、公募で選出された現代の作り手が一同に集うクラフトマーケットです。

クラフトブースには、陶磁器・金属・木工・漆・紙・ガラス・布(毛・糸)・革などを
素材にオリジナルの作品をつくる作家やユニットなど60組、

そして 地域紹介ブースでは「川口いい店うまい店」として、
ランチプレート・お菓子・パン・珈琲・麦味噌など、味や素材やおもてなしに
こだわりを持つ川口のフードのお店9組が出店します。

さらに音楽ライブやあそびのコーナーも開かれます。
 
 
川口という街の礎に静かに佇む「ものづくりの精神」にそっと耳を傾け、
この街の歴史や文化を見つめ直し、この街で暮らしていくことの素晴らしさを感じたい、
そんな想いから始まった川口暮らふと。

5回目となる今年は、全国18都道府県より203組ものたくさんの応募があり、
その中から審査員によって選ばれた選りすぐりの作品たちが集います。
工房集も織りやステンド、木工、絵画など
メンバーたちの魅力が溢れたグッズを出店します。
川口暮らふとさんのブログでも紹介して頂いています。
http://k-kurafuto.blogspot.jp/2015/09/blog-post_27.html


素敵な作品に出逢えるだけでなく、人と人との出会いや交流も楽しめるイベントになっています。
是非是非、お越しください!!

 
 
【開催日】
2015年10月24日(土) 10:00〜16:00
小雨決行(荒天の場合は翌日25日に順延/25日も荒天の場合は中止)
※開催告知は当日の朝5:00までに、川口暮らふと公式HPのトップページ(http://k-kurafuto.com/)に告知します。
【会場】
アートパーク(並木元町公園)
〒 332-0033 埼玉県川口市並木元町1-1 アートパーク(並木元町公園内)
※雨水調整池築造工事のため、会場の一部が使用できなくなっています。
【アクセス】
JR川口駅東口から徒歩約8分
【主催】
川口暮らふと実行委員会
【協力】
アリオ川口、株式会社 日三鋳造所、熊木畳本店、川口銀座商店街振興組合(樹モール)、イエローポップ川口店協力、新井宿駅と地域まちづくり協議会、クイック・ロック・ジャパン株式会社
【後援】
川口市、川口市教育委員会、川口商工会議所、FM NACK5、テレ玉

 
                      
           

2015年10月1日木曜日

川口太陽の家じゅうに作品展「みんなと生きる」



作品展のお知らせです。


10月5日(月)~10月10日(土)まで、
川口太陽の家じゅうに作品展「みんなと生きる」が開催されます。


今回の作品展は工房集の企画ではなく、
同法人の川口太陽の家のじゅうに班というグループのスタッフが、
「じゅうに班の仲間の作品を伝えたい!」という思いで企画したものです。


このじゅうに班のすごいところは仲間との関わり。
知的障害に加え、重い身体障害も併せ持つ仲間たちが作品を生み出すまでには、
スタッフの細やかな取り組みと熱い思いがあるのです。

この作品展では、作品と共にテキストと写真が並び、
じゅうに班の取り組みと仲間たちの姿が見えるような展示になっています。


<DM本文より>
『「ニギリ」は「作品」が生まれる以前の関わり方が立ち現われてくるいわば作品以前の作品です。にぎるという行為の中にある人と人とのコミュニケーションの秘密、支えあうことのリアリティが心を揺さぶります。その支えあいは、人の多様性を大切にする事であり、今回の「じゅうに」の作家が共有しています。
福祉とアートというカテゴリーを超えて人が表現することの意味を問い、考える。アート関係者にも福祉業界の方々にも、そして今を生きるすべての人に是非見てもらいたい展覧会です。』


中津川浩章(本展キュレーター)
 

出展している9人の作家を紹介します。


阿久津康仁

 
足立直久
 

天野孝太郎


石井隆浩


今井幸彦

岡田亜弓

金子慎也


黒川幸司郎





彼らの作品を通して、人間の願いや可能性を感じて頂けたらと思います。
短い会期ですが、最終日には作家の方もいらしてクロージングパーティも開かれます。

是非是非、お越しください。


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川口太陽の家じゅうに作品展「みんなと生きる」

【会期】2015年10月1日(月)~10月10日(土) 10:00~17:00 
【会場】工房集ギャラリー(埼玉県川口市木曽呂1445)

【出展作家】
 阿久津康仁/足立直久/天野孝太郎/石井隆浩/今井幸彦/岡田亜弓/
 金子慎也/黒川幸司郎/前田貴  (五十音順)

【関連イベント】
 10月10日(土) 10:00~17:00 集cafeオープン
        13:00~    クロージングパーティ

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後に、今作品展によせて川口太陽の家施設長の文章です。
素敵な文章なので、是非読んで下さい。


<「みんなと生きる」展によせて>
 
私がこの仕事についた頃は、「愛される障害者つくり」とだれもが言っていた時代でした。「障害のある人は何もできないのだから、従順で素直になり、みんなから可愛がられることが、一番の幸せなんだ」という考えです。


 
 川口太陽の家の「じゅうに」という班は知的障害に加えて、重い身体障害のある仲間が多く活動している班です。3040年前の考えからすれば、何もできない人たちなので、大切にし、慈しんであげなければいけない人たちになります。しかし、どうも、彼らの願いは、「愛され、慈しまれること」ではないようなのです。「今を生きる一人の人間として、社会の一員としてあたりまえに存在すること」、そんな願いが、毎日の彼らの生きる姿から強く伝わってきます。

 
 毎日の暮らしの中では、多くの介助や支援が必要な彼らですが、「一人の人間として」と彼らをとらえた時には、仲間一人一人が人格の主体者であることは間違いありません。自分の願いや、痛み、喜びが表出され、それがきちんと理解されていく。それがまさに「ニギリ」を行う行為であり、その結果生み出されてきた「ニギリ」そのものが、彼ら一人一人の願いや、痛み、喜びなのではないでしょうか。

 
 また「社会の一員である」こと・・。それは彼らの存在や、行為の結果生み出されたものが社会的、歴史的価値を生み出していくことではないでしょうか。「なにもできないから可哀そう」なのではなく、「何もできない人だから」と社会に決めつけられてしまう事が可哀そうなのです。「何もできない」ではなく「何ができるのか?」、「可能性はどこにあるのか?」。そのことを通しての社会参加。太陽の家では職員と仲間が向き合って大切にしていることの一つです。

 
「ニギリ」は趣味や、クラブ活動とは違います。その瞬間、仲間は主体的であり、その時々の気持ちや、体調、願い、痛み、喜びが「ニギリ」に凝縮され、それが社会的な価値を得て、見る人たちの気持ちを揺らしていきます。「ニギリ」は彼らが社会参加するための、大切な「労働」であり、「自己表現」なのです。その結果得た評価が、彼らの生きる意味になり、励みにもなっていきます。そして彼らの作品が多くの人たちを励ましていきます。

 
 「ニギリ」を通して、色々なことに想いを巡らせてください。その瞬間、「ニギリ」を通して仲間一人一人が社会と、みなさんと、私たちと繋がり、新しい価値を生み出しています。仲間、私たち、みなさんが「みんな」なのです。

川口太陽の家 施設長 松本哲




 

2015年9月18日金曜日

「すごいぞ、これは!」展



杉浦篤さんが9月19日(土)から11月3日(火・祝)まで
埼玉県立近代美術館で開催される展覧会に出展します!


 全国の美術館学芸員や美術の専門家が
「すごい!!」と推薦する12名のアーティストによる展覧会で、
埼玉県立近代美術館の前山裕司学芸員に推薦していただきました。

 篤さんと長年を共にした家族や仲間との写真は、
今年ポコラート全国公募展vol.5で畠山直哉賞を受賞するなど注目を集めています。
9月8日の埼玉新聞でも紹介されました。

 
みぬま福祉会の入所施設「太陽の里」に所属している杉浦篤さん。
23年前に入所したときに篤さんのためにお母様がたくさんの写真を
アルバムに入れて、お部屋に置いたそうです。
それをアルバムから出して、繰り返し繰り返し触ったり眺めたり・・・
23年間、毎日、毎日です。

その結果、破れたり擦り切れたりしてしまった写真が篤さんの部屋にはたくさんあるのです。

篤さんにとって大切な宝物の写真。

今回の展覧会では、意図的な創作行為ではなく、
日常から生まれた大切なものが作品として取り上げられています!!

なんだかすごいことになりそうです!!


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「すごいぞ、これは!」

【会場】
 埼玉県立近代美術館
【会期】
 2015年9月19日(土)~11月3日(火・祝)
【休館日】
 月曜日(9月21日、10月12日は開館)
【開館時間】
 10:00~17:30(入場は17:00まで)
【観覧料】
 一般500円(400円)、大高生400円(320円)
 ※( )内は団体20名以上の料金。
 ※中学生以下、障害者手帳をご提示の方(付き添いの方1名を含む)は無料です。
【主催】
 文化庁、心揺さぶるアート事業実行委員会、埼玉県立近代美術館
【協力】
 JR東日本大宮支社、FM NACK5

詳細はこちらをご覧くださいませ。
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=322

2015年9月9日水曜日

柴田鋭一さん出展のお知らせ

柴田鋭一さんの作品がシカゴの INTUITにて展示されます!
「 dRaw 」展
2015年9月11日~2016年1月3日まで。
詳細はこちらをご覧くださいませ。
http://kobo-syu.com/artist/shibata.html
 
アーティストページ
柴田鋭一
http://kobo-syu.com/artist/shibata.html

齋藤裕一さん出展のお知らせ

齋藤裕一さんの作品がオーストリアのGalerie Guggingで展示されます!
今回も小出由紀子さんにご協力をいただきました。
Galerie Gugging(http://www.gugging.org/
マリア・グギング国立精神科病院の敷地内にあり、
museum 美術館
gallery ギャラリー
studio スタジオ
shop ショップ
そして、アールブリュットの芸術家が共同生活を送る house of artists 「芸術家の家」
といった機能を持っている場所です。
2015年9月10日~11月18日まで。
詳細はこちら
http://www.gugging.org/…/gal…/5013/art_brut_japan_-_schweiz…


2015年8月7日金曜日

工房集企画展「ドローイング-もうひとつの言語-」




工房集企画展のお知らせです。

9月1日(火)~9月12日(土)まで、
「ドローイング-もうひとつの言語-」展を開催します。


今回のテーマは「ドローイング」。
みぬま福祉会の6つのグループで活動する27名の作家をご紹介します。


<DM本文より>
『できることとできないことがぶつかり合って一本の線が生まれます。
15年描きつづけた線、まだ描き始めたばかりの線、それぞれに意味があり思いがあります。
そんな作家たちのドローイングを紹介します。描くことの秘密が明らかになってくることでしょう。』
                                       中津川 浩章(本展キュレーター)


殴り書き?落書き?

そう見えてしまうような形にならない作品を描く
仲間たちが工房集にはたくさんいます。

しかしそれらは意味のないラクガキではなく、
一人一人の仲間の思いや背景に寄り添ってきた実践の中で生まれてきたものです。

仲間一人一人にある言葉にならない思いを明らかにしたい。
数々の線から、仲間たちの「もうひとつの言語」を感じていただけると幸いです。


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工房集企画展「ドローイング-もうひとつの言語-」

【会期】2015年9月1日(火)~9月12日(土) 10:00~17:00 ※9/6(日)休み
【会場】工房集ギャラリー(埼玉県川口市木曽呂1445)
【主催】社会福祉法人みぬま福祉会 工房集

【出展作家】
吉川 千晶/板橋 祐季/柏葉 康之/小山 健太/須藤 真弘/天野 孝太郎/栗原 和秀
鶴岡 一義/大内 健太/箭内 裕樹/高橋 創/本間 充広/福田 勝則/佐々木 省伍
関 友子/土屋 莉恵/岩瀬 賢美/篠原 誠/高山 栄一/石塚 あずさ/福島 良/保栖 悠希
新井 英夫/姶良 宗馬/片山 沙也香/佐藤 幸世/合津 はるか

【関連イベント】
カラフルワークショップ
9/1(火)~9/12(土)
10:00‐17:00 ※9/6(日)休み
工房集の外構をリニューアル。展覧会期間中、カラフルな塀を作ります。
仲間と共に楽しみませんか。


【トークイベント】
中津川 浩章氏(美術家) ×小澤 基弘氏(埼玉大学教授)
9/5(土)  14:00-16:00
ドローイングとは何か、工房集の作家たちを通し、ラスコーから現代美術まで、
人間が描くことの意味を語ります。


2015年6月9日火曜日

アトリエ輪 開所式


5月25日に川口太陽の家、工房集が一体運営する「アトリエ輪」の開所式が行われました。
昨年度までは「浦和太陽の家」として活動してきましたが、一体運営する上での立地の問題や
建物の環境上の問題から、川口市木曽呂へと引っ越すことになりました。

 






新しいアトリエが建つにあたっては、これから自分たちがどんな場所で活動するのか
イメージができるように、昨年度から建物が建つ過程も仲間たちと共に足を運びながら
完成を待ちました。
そして、4月からは新しい「アトリエ輪」で仲間・職員ともに心機一転、活動しています。



 




「アトリエ輪」という名前も、仲間・職員・家族みんなで考えました。
2014年3月に行った浦和太陽の家の作品展のタイトルは『Revolution16』。
そのRevolution(レボリューション)の頭文字のRと、
~続けるのINGを合わせると、RING(リング)になる。
このRING(リング)には、仲間たちの作品は革命的であり、
それを今後も続けるという想いをこめています。

リングは輪っかというイメージと、これからも作品を作り続けていく中で、
たくさんの人たちと出会いつながっていくイメージから「アトリエ輪(わ)」としました。
みんなの輪、地域の輪を大切にしたいという想いも込めています。






「アトリエ輪」で活動する仲間も少し紹介したいと思います。

ぼやきを書いている金子隆夫さん。
最近ではライブパフォーマンス「僕がひとつ、あなたの事をぼやいてみせましょう」で
ファンが急上昇しています。


 
 


昨年度リニューアルしたさくらハートの成宮咲来さん。
成宮さんの手からこぼれ落ちるカラフルな銅線は、素敵なアクセサリーになりました。
いつも落とした銅線を周りの仲間たちが拾って、手渡してくれます。





「アーアーッ!!」と大きな声をあげながら、作品に向かう大内健太さん。
環境の変化が苦手な彼ですが、浦和太陽の家で一緒に活動してきた仲間・職員は一緒。
場所は変わっても、周りにいる人たちは変わらない。
「アトリエ輪」でも大きく手を動かして、大きな声とともに自分の想いを作品にぶつけています。




和紙作りから表現活動へと移行して4年目。
窮屈ながら、お互いに協力しながら、思いやりながら活動してきた「浦和太陽の家」。
そこから、広々とした「アトリエ輪」へと移り、仲間たちも思いっきり表現しています。
今後も、アトリエ輪の仲間たちがどのような姿を、どのような作品を
見せてくれるのか楽しみです。







<開所式式典より>

アトリエ輪は、川口太陽の家の近隣エリアにおいて、工房集を含めた連携を強め、多様性のある
活動を発展させていくことを目的として、浦和太陽の家を休所、移転してこの地に開所することにな
りました。開所後には、障害者の豊かな労働の実現にむけてさらに努力してまいりますので、皆様
には、これまでと変わらぬご指導ご鞭撻をお願いします。
(社会福祉法人みぬま福祉会理事長 高橋孝雄)


アトリエ輪開所、おめでとうございます。
今、みぬま福祉会の表現活動の最先端を走る、アトリエ輪の仲間たち。和紙づくりや木工から出発
し、コツコツと共同作業を頑張ってきた経験を糧に、今、仲間たちひとりひとりが輝きを放っています。仲間たちの作品が見る人の心を揺さぶるのは、自分らしく生きたいという切実な叫びや思いが
作品に溢れているから。これからも仲間、職員一体となって冒険し、ますます発展されることを願っています。
(みぬま福祉会後援会会長 足立早苗)


浦和太陽の家からアトリエ輪へ

浦和太陽の家 2012年4月から、和紙作りで培った力をもとにして、仕事の展開を図り、仲間一人
ひとりの想い・願いを大切にする「表現活動」に取り組みだした。しかし、しだいに作業場の狭さや、
建物の問題が出てきた。もっと生き生きと表現活動をするには、新しい場所が必要になってきた。
そうして、たくさんの人の協力で出会ったのがこの場所。2015年4月 アトリエ輪の開所。

仲間たちの『絵画・書きもの』『立体作品』は、それぞれが独創的で印象に残るものである。どれ
一つ同じものはない。作品づくりでは誰もが真剣な表情で向き合っている。そうして、できあがる作品の一つひとつに想いがこもっている。仲間たちは真剣でありながら、どこか和やかな雰囲気を
いっぱいもっている。なかまっておもしろい。

一人ひとりのやりたいことを行う表現活動は、一見するとバラバラのことをしているように見え、まとまりを感じないかもしれない。でも、実際はとても集団での変化を感じる。一人ひとりは大事にされ
ることで、自分のことも相手のことも大事にできるということが仲間の姿から分かる。とても魅力的な仕事である。

この場所で、どんな作品ができるだろうか。仲間たちの新たな姿を見にきてほしい。ぜひ、アトリエ輪においでください。
(みぬま福祉会アトリエ輪施設長 篠崎秀一)