2014年7月10日木曜日

岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ




7月19日(土)より、
川崎市岡本太郎美術館で行われる
「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展に
工房集からも出展します。





 〈岡本太郎美術館ホームページより〉

 1950年岡本太郎は『アヴァンギャルド藝術』(美術出版社刊)を著しました。この本の中で岡本は、表現の始源を問うような発言をしています。

「未開人も子供も狂人も、論理的に明らかに矛盾していること、例えば自分が自分であると同時に兎であるとか、雲だというような、あり得べからざることを平気で信じたり、夢で見た世界と現実の世界とを矛盾のままごちゃごちゃにして、ともに実在だと考えたりします。」

「彼らの表現はノーマルな社会の分別では到底考えられない、恐ろしい程の激しさを持っているのです。それはかえって我々を根源的な感動に回帰させる異常な魅力です。」
(原文のまま P109、P110)
 

 当時、これらの発言は多くの若いアーティストたちに刺激を与えたようです。戦後、岡本はアヴァンギャルド(前衛)芸術の旗手として、作品を発表し、講演を行い、また多くの雑誌に彼の芸術論を執筆するなど、エネルギッシュに活動しました。岡本はこの『アヴァンギャルド藝術』の中で、アヴァンギャルド芸術と同じ地平に「子どもの絵」「精神障害者の絵」「民族資料」をのせて自身の芸術観を語っています。
 本展では美術の専門教育を受けていなくても独自の表現で自分の世界を築いた表現者たちを「アール・ブリュット(生(き)の芸術)」と捉えて、その様々な作品を紹介します。「アール・ブリュット」はフランスのアーティスト、ジャン・デュビュッフェによって生み出された言葉です。このデュビュッフェの「アール・ブリュット」は、英訳され「アウトサイダー・アート」という名称で世界中に広がっていきました。この「アール・ブリュット」の考えは、岡本太郎の『アヴァンギャルド藝術』の芸術観と繋がるものではないでしょうか。
 本展は「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」と題し、様々な表現世界を持った人たちの作品や子どもたちの絵や障害をもちながら作り続ける作家たちの作品を紹介いたします。






工房集からはこの8人。



 佐々木省伍  Syogo Sasaki
 
 
 

 前田貴  Takashi Maeda
 
 


 杉浦公治  Koji Sugiura
 
 
 
 
 栗原和秀  Kazuhide Kurihara
 
 
 
 
 横山涼  Ryo Yokoyama
 
 
 
 
 渡辺孝雄  Takao Watanabe
 
 
 
 


 
西川泰弘  Yasuhiro Nishikawa




 齋藤裕一  Yuichi Saito






なんてアヴァンギャルド。
型破りな8人。

岡本太郎氏が
彼らの作品と作品が生まれた背景を知ったなら、
何を感じて、
どう表現しただろう。

「何だ、これは!」(岡本太郎)
どころじゃないよ。



さあ。
夏の思い出作りに、
川崎市岡本太郎美術館に出かけましょう。



関連イベント多数あり。
詳細は岡本太郎美術館ホームページでご確認ください。


 



会期:2014年7月19日(土)~10月5日(日)
料金:一般800(640)円/高・大学生・65歳以上600(480)円/中学生以下無料
    ※本料金で常設展もご覧いただけます
    ※( )内は20名以上の団体料金
休館日:月曜日(7月21日、9月15日を除く)、7月22日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)
主催:川崎市岡本太郎美術館
協力:プチ・ホールやまぼうし、認定NPO芸術資源開発機構、NPO法人アール・ド・ヴィーヴル、アトリエ・コーナス、やまなみ工房、工房集、日本理科学工業株式会社

2014年7月9日水曜日

工房集セレクト展 「字で描く」





 
今年も、
埼玉・東大宮にある「Cafe & Gallery 温々」にて、
7月31日(木)から、工房集の展覧会を行います。
工房集のファンでいてくださるオーナーさん(ありがとうございます!)が
注目してくださっている作家、金子隆夫さんをはじめ、
面白い作家が集まっています。
 
 
6回目となる今回の展覧会は、“字・文字・書”をテーマに。


 
齋藤裕一、杉浦公治、篠原誠、金子隆夫、関口忠司。
 
彼ら5人によって書かれた字や文字は、
我々が日頃書くものとは異質に見える。
 
彼らにとっては
「書く」という行為そのものに意味があり、
記録された「字」は、
彼らが抱える切実さから解放されるための
行為の痕跡なのだ。
 
残された痕跡には命が宿り、
紙の上で生きているのではないだろうか。
 
 
時々、そんな風に思う。







 
 金子隆夫  Takao Kaneko



 
 
 
齋藤裕一  Yuichi Saito

 
 
 
 
 
篠原誠  Makoto Shinohara


 
 
 

杉浦公治  Koji Sugiura


 
 
 

関口忠司  Tadashi Sekiguchi
 
 
 
 
 
 
今回はイベントも。
 
 
◆ 金子隆夫「僕がひとつ、あなたのこと事をぼやいてみせましょう」
 
8月 5日(火) 13:00~16:00
 
 
 
◆ 関口忠司「かっぱつ」
 
8月6日(水) 13:00~15:00
 
 
 
金子隆夫は文章と絵で、関口忠司は書で、
あなたを見て感じたことを色紙に書いてお渡しします。一回500円。
 
 
 
 
築150年を経た納屋を改築した、
時の流れを忘れるような異空間、
「cafe & gallery 温々」と合わせて、ぜひ。
おいしいコーヒー、おいしい料理がいただけます。
 
木々に囲まれた、ステキなお店で、
5人それぞれの “文字” を使った表現を、
ぜひご覧ください。


 
 
 
 




工房集セレクト展「字で描く」
日程:2014年7月31日(木)-8月10日(日)
時間:10:30-20:00
月曜定休
※その他臨時休業等はご確認ください。
入場:無料
会場:Cafe & Gallery 温々  
埼玉県さいたま市見沼区丸ケ崎1856


 






 

2014年5月1日木曜日

Eiichi Shibata. Soap 


毎日『せっけんのせ』をせっせと描いている。
ちなみに『せっけんのせ』は「石鹸載せ」ではなく、
「せっけん」の頭文字、ひらながの「せ」である。
以前は『2と3』を描いていた。
「柴田さんの好きなモノは何ですか?」と母親に尋ねたところ、
「“2”と“3”と“せ”が好きよ」とのこと。
そこで「柴田さん、“せ”を描いてみて」とお願いをすると、
「せっけんのせ」と言いながら描き出した。

そんなエピソードを聞いても余計にわからなくなる『せっけんのせ』を、
もう何年も描き続けている。
形はずいぶん変化し、今では何層にも重なり合っている。

そして、『せっけんのせ』は『soap』に。

5月1日(木)から、ニューヨークにある「YOSHII GALLERY」にて、
柴田鋭一、海外での初めての個展「soap」が行われます。
ギャラリーのホームページでも、出展作品8点がご覧になれます。

昨年同じくニューヨークで行われた「outsider art fair  2013」で、
小出由紀子さんのブースにて紹介された柴田さんの作品を、
ギャラリーのオーナーが気に入って購入してくださり、
そして今回の個展へとつながっていきました。

オセロを指で弾いて音を聞いて楽しんでいる。
日々騒がしい工房集の中で、いつもマイペースで平和に生きている。
よく周りからいじられる工房集の人気者。
そんな柴田さんが、柴田さんの作品が注目されます。
…本人の日常は、変わらないのでしょうが、
ニューヨークでの反応、そしてこれから、とても楽しみです。

同時期、5月8日から5月11日まで、
ニューヨークでは「outsider art fair 2014」も開催中。
今年も小出由紀子さんのブースから、齋藤裕一さんの作品が紹介されます。


「soap」
2014年5月1日(木)-6月14日(土)
YOSHII GALLERY
980 Madison Avenue , 3rd floor
New York , NY 10075
Between 76th & 77th Streets

齋藤裕一/mamoru 音楽をつかまえて


4月29日(火)より、高知にあります「藁工ミュージアム」にて、
工房集・齋藤裕一と、
現代アートの領域でサウンド・アーティストとして活動するmamoruさんによる
二人展がスタートしています。


<以下、「藁工ミュージアム」HPより>


「聴くこと」から新しい世界をひろげてみませんか。

本展は、このような期待をこめて、齋藤裕一とmamoruという二人のアーティストの作品世界へとみなさまを誘います。
川口太陽の家・工房集で創作を行う齋藤裕一は、独特のリズムや流れを漂わせ「文字」を操り返し描き重ねていく作品を特徴としています。サウンド・アーティストのmamoruは、モノや場所に関わり、あるいは想像のなかで生成される「音」を用いて作品を展開しています。本展で出会うニ作家は、なにか新しく私たちのなかに「音楽」がはじまる、そんなきっかけを与えてくれる「詩のこころ」とサウンドのある時空を創り出します。
齋藤裕一の平面作品は、齋藤が日々楽しみにするテレビ番組のタイトルなどのシンプルな文字が無数に操り返されます。齋藤自身のその時々の心持ちのありようがここに筆跡として顕れ、画面がさまざまに躍動するなかで、コトバの意味は解体され音の世界が生まれてくるようです。mamoruは、《日常のための練習曲/etude for everyday life》という作品シリーズにおいて、氷やハンガーといった、身近でありふれたものから生まれ出るとてもささやかな音とその「美しさ」の発見へと私たちを誘い入れ、既存の価値判断の組み替えを図ります。
ニ人のアーティストが密やかに放つ「音楽」は、日常を新たな次元から照らし出し、私たちに新しい感性的発見をもたらすでしょう。

展覧会期間中には、関連イベントとして、
アーティストによるギャラリートークがあります。
齋藤さんは、5月25日(日)、工房集スタッフとともに高知でトークをします。


「齋藤裕一/mamoru 音楽をつかまえて」

日程:2014年4月29日(火)-6月29日(日)
時間:10:00-18:00(入場は30分前まで)
休館:火曜日
料金:一般500円 中高生250円 小学生以下無料
会場:藁工ミュージアム 高知市南金田28 藁工倉庫

アーティストによるギャラリートーク

5月24日(土)14:00-15:00 出演:mamoru
5月25日(日)14:00-15:00 出演:齋藤裕一+小和田直幸(工房集スタッフ)

他、関連企画あります。詳しくは「藁工ミュージアム」HPをご覧ください。








2014年3月26日水曜日

SATISFACTION Burn your Creation @やまなみ工房

滋賀・甲賀市にある「やまなみ工房」。
工房集と同じく、障害者施設であり、表現活動を行っています。

「やまなみ工房」とは、
これまでも何度も何度も展覧会でご一緒してきました。
北は岩手、南は鹿児島、東京、栃木、長野、広島、福岡…そしてパリでも。
全国各地で、作品が展示されてきました。
また、作品だけにとどまらず、スタッフ同士もそれぞれの地で。
そこでの話、夜の職員会議、
単に同じ表現活動をしているというだけではなく、
障害者施設として、関わる職員として、
根底にある大切にしている想いに共感できる、ということに尽きます。
その共感は、工房集の原動力になってきました。
特別な存在なのです。

工房集ギャラリーでは、
コラボレーション展と題して、全国各地から作品を集めて展示してきました。
中でも川口市内4ヶ所を会場とした「アートが生まれる場所」では、
やまなみ工房をはじめ、15の場所をつなぎました。

そしてそして今回は、
「やまなみ工房」のギャラリー「Gallery gufguf」に、
工房集メンバーの作品が呼ばれ、展示されることとなりました。

タイトルは、
『SATISFACTION Burn your Creation』

「やまなみ工房」(滋賀県)
「工房集」(埼玉県)
そして、
「すずかけ絵画クラブ」(兵庫県)
3ヶ所とも10年以上、表現活動を行っている
日本を代表する“現場”。
今回の出展作家も錚々たるメンバーが揃います。
やまなみ工房:大原菜穂子さん 山際正巳さん
すずかけ絵画クラブ:舛次崇さん 富塚純光さん

工房集からも、負けていません、
佐々木省伍 Syogo Sasaki
齋藤裕一 Yuichi Saito

柴田鋭一 Eiichi Shibata


すでに、評価を受けているメンバー、大御所?3人の作品が出展されます。

出展する僕らも、
ワクワク、そしてピリピリする展覧会。
楽しみです。

そして、「やまなみ工房」。
ぜひ、足を運んでください。
開放的で、居心地のいい空気が流れています。
オモシロい人たちがたくさんいます。


SATISFACTION Burn your Creation
日程:2014年4月6日(月)-6月1日(日)
時間:10:00-17:30
休み:土日、祝祭日
    ※ただし、4月5日(土)、6日(日)、12日(土)
           5月10日(土)、5月11日(日)
           6月1日(日)  は特別開館日
入場:無料
会場:やまなみ工房・Gallery gufguf  滋賀県甲賀市甲南町葛木872

2014年3月24日月曜日

『こんな夢を見た』 @マキイマサル・ファインアーツ

東京・浅草橋にあるマキイマサル・ファインアーツ
これまでも、毎年の恒例行事のように、
工房集の展覧会をやらせていただいてきました。

今回は、工房集の企画ではなく、ギャラリースタッフによる企画。
夢をテーマに、4人の作家をセレクトしてくださいました。

(HPより)
「生きること」と「つくること」が、分かちがたく結びついている場所、工房集。
生きるアートが日々生まれるこの場所から、今回4名の作家を紹介します。
阿部美幸さん、尾崎翔悟さん、宮川佑理子さん、箭内裕樹さん。
異なる個性の彼等、しかしそのいずれの作品も生き生きと強い魅力に満ちて、奔放に
見る人を「ここではないどこか」に誘ってくれるようです。
春の日にぜひご覧いただきたい展示です。

阿部美幸 Miyuki Abe

尾崎翔悟 Syogo Ozaki

宮川祐理子 Yuriko Miyagawa

箭内裕樹 Yuki Yanai

いつもお世話になっていて、
作品、作家、そして日々の営みまで、工房集のファンだと言ってくださる
ギャラリーのスタッフに、
この4人が選ばれること。とてもうれしく思います。
そして、何より新鮮な切り口、僕らも4人の魅力を再発見できそうです。

初日、4月18日には、
こちらも工房集のファンだと何度も足を運んでくださっている、
三角みづ紀さんと堀内幹さんによるパフォーマンスも、
イベントとして行われます。

ギャラリーのブログでもお知らせいただいています。


工房集セレクト展『こんな夢を見た』
日程:2014年4月18日(金)-5月1日(木)
時間:12:00-19:00 金曜-20:00 最終日-17:00
休廊:月曜・火曜
会場:マキイマサルファインアーツ 東京都台東区浅草橋1-7-7

「こんな夢を見た」記念イベント
三角みづ紀+堀内幹 パフォーマンス
4月18日(金)19:30-
(予約不要、投げ銭制)


2014年3月18日火曜日

ポコラート宣言 2014


4月5日(土)より、アーツ千代田3331にて、
ポコラート宣言2014」なる作品展が開催されます。

なんともスゴいタイトルですが、
これは、
「ポコラート全国公募展」の第1回から第4回までに全国から寄せられた、
延べ4820作品、2292人の作品の中から選ばれた54人による作品展です。

(以下、HPより)
障がいのある人・ない人・アーティストが、
それぞれを取り巻く環境や年齢・経験を越え、
“人と人”“人と作品”が出会う「核心」の場の創出を目指しています。

工房集からは、この作品展に、
齋藤裕一 (ポコラート全国公募展vol.4 茂木健一郎賞)
柴田鋭一
関口忠司
田島絵里 (ポコラート全国公募展vol.4 O JUN賞)
田中啓示
長谷川昌彦
宮川祐理子 (ポコラート全国公募展vol.2 大木裕之賞)
7名が選ばれました。

田中啓示さんと長谷川昌彦さんの二人は、
こういう外部の作品展に選ばれるのは初めてかもしれません。
本人たちの反応も楽しみです。

期間中はトークイベントやワークショップもあるようです。
詳しくは、3331のホームページで


「ポコラート宣言2014」
日程:2014年4月5日(土)-5月18日(日)
時間:12:00-19:00
休み:火曜日
料金:800円 
    65歳以上の方は500円 
    千代田区民と中学生以下、および障害者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料
会場:アーツ千代田3331 1Fメインギャラリー